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2025/05/15 航空機内装パネル向け 環境負荷低減プリプレグの開発 | |
環境負荷を大幅低減する、ハロゲン・アンチモンフリーの航空機内装用プリプレグおよびハニカムパネルを開発独自の樹脂配合技術で、高い難燃性と機械特性の両立を実現当社はこの度、長年培ってきた独自の樹脂配合技術を駆使し、ハロゲン系化合物およびアンチモン化合物を含まない、「ハロゲン・アンチモンフリー」のプリプレグおよび、それを用いたハニカムパネルの開発に成功いたしました。本開発品は、難燃剤としてこれらを使用しない設計でありながら、航空機内装材に求められる厳しい基準を満たす十分な耐火性と、高い機械特性を両立しており、国際的に高まる環境規制への対応と安全性の確保に貢献します。 高まる環境規制に対応近年、環境保護への意識の高まりに伴い、製品に含まれる化学物質に対する管理・規制は世界的に強化されています。特に、航空機内装用パネル向けのプリプレグにおいては、高い安全基準を満たすための難燃剤として、ハロゲン系化合物やアンチモン化合物が一般的に使用されてきました。しかしながら、これらの化合物は環境負荷や人体への影響が懸念されており、その使用を削減、あるいは使用しない材料への代替が国際的に強く求められています。 このような背景のもと、当社は得意とする独自の樹脂配合技術を最大限に活用し、環境負荷を低減しつつ、航空機内装材に必要不可欠な高いレベルの難燃性を持つ新製品の開発に取り組みました。 この度開発に成功したハロゲン・アンチモンフリーのプリプレグおよびハニカムパネルは、ハロゲン・アンチモンを含有する当社現行品と比較して、同等の十分な耐火性を確保していることに加え、高い強度や剛性といった機械特性も両立しています。一般的に、難燃性を高めると機械特性が損なわれやすい傾向がありますが、当社独自の配合技術によりこの課題を克服し、厳しい使用環境が想定される航空機分野においても安心して採用いただける性能を実現いたしました。 当社は、今後も本技術を活かし、航空機分野をはじめとするさまざまな産業分野において、環境負荷低減と高性能化の両立に貢献する製品開発を推進してまいります。 本件に関するお問い合わせ先機能構造材料営業部 TEL 03-3861-2141 E-mail denzetsu@arisawa.co.jp さらに詳しい情報については、以下の資料をご覧ください |
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航空機内装パネル向け 環境負荷低減プリプレグの開発 (PDF304KB) |