ARISAWA Innovation Center

さあ、次の100年へ。

有沢製作所は1909年、新潟県上越市高田の地で創業しました。
一本のブレードづくりに始まり、以来、さまざまな新素材を開発。
時代の要請に応えるかたちで技術革新を進め、世界各地でのものづくりと快適な暮らしを支えてきました。
そしてこの度、私たちは新たな研究開発拠点として、ARISAWA Innovation Centerを設立しました。
企業間、さらには業界の垣根を超えた共創を促し、環境保全に配慮したこの施設は、
有沢製作所が次の100年に向けて進化し、イノベーションを生み出す起点となります。
また、地域に開かれた施設として、教育や地域交流などの多用な場で、社会貢献の拠点になることを目指します。
創業の地で「つくる」の原点に立ち返りながら、共創の力でさらなる進化を遂げ、モノづくりの未来を切り開いていきます。

フロアコンセプト

1F 創る

部門間の壁を無くしたコミュニケーションが、想像を超えるイノベーションを起こします。取り扱う材料の性質上、同じ空間での開発が困難な分野でも、壁をガラス張りにすることで、開発プロセスを視覚的に共有できるようになりました。互いの働く姿から刺激を受け、積極的に声をかけ合い、アイデアを出し合う。まさにそれが、本センターの目指す開発姿勢です。

ワークショップエリア North
ワークショップエリア West
エントランス
自然換気システムで快適な室内に

2F 語り合う

デスクワーク中心のプライベートエリアと、社外の方も利用できるパブリックエリアが同じフロアに共存しています。プライベートエリアでは、部門や役職の垣根を超えた対話が自然と生まれるよう、フリーアドレス制を導入。そして、機能の異なる2つのエリアを隣接させることで、多様な人々や情報が出会う、語り合いの場として、オープンイノベーションの起点になります。

地域とつながるパブリックエリア
オフィスをコミュニケーションの場に
自由な発想のために、自由な働き方を
当社製品を活用したペンダント照明

3F 振り返る

「日々の活動を振り返るうえで、集中できる空間が必要」という意見が多く寄せられました。そこで本センターの3階には、日々の「創って」「語り合った」成果をじっくりと俯瞰し、深く思索するためのプライベートブースを複数設置しています。静かな小部屋で、日々の忙しさから離れ、ゆっくりと振り返ることのできる環境が、新たなアイデアの創出を後押しします。

開放的なプライベートブース
自身と向き合うプライベートブース
窓の外に広がる、当社の工場群
広がる景色、広がる思考

建築コンセプト

環境制御+建築意匠としてインテグレート。ハスの生態から得たエネルギー利用+雁木町屋の高窓の発想+工場排熱を利用したエネルギー循環

高田地域の豊かな自然と歴史、特に東洋一とも称される高田城址公園のハスや、伝統的な雁木町屋から着想を得て、本センターは誕生しました。ハスの葉・幹・根の機能を取り入れた設計、雁木町屋の自然光や風の活用、また、これまで捨てられていた工場排熱の活用など、最大限環境に配慮した設計となっています。

  • ハス屋根

    ハスの葉をモチーフにした屋根では、集めた雪から冷熱を取り出し、地下の雪利用蓄熱槽(レンコン部分)に蓄え、夏の冷房に活用します。除雪・排雪から集雪へと発想を転換し、「現代版雪室」を作りました。

  • シャフト

    ハス屋根の雪から取り出した冷熱や工場排熱の通り道になります。夏には、レンコン部分で冬に蓄えた冷熱を壁放射冷房として活用し、冬には、工場排熱を取り入れて壁放射暖房として活用し、年間を通して省エネに貢献します。

  • ルーバー

    日光や風雨、外部からの視線を適切に遮るルーバーは、グループ会社である有沢総業の引抜材を使用しています。このルーバーは本センターのために特別に設計されていて対候性を高める特殊な表面塗装が施されています。

アクセス

上越妙高駅から妙高はねうまラインで南高田駅まで約2分、南高田駅から徒歩約7分。タクシーの場合は上越妙高駅から約7分、車では上越高田ICから約5分。

ARISAWA Innovation Center

〒943-8610
新潟県上越市大字中田原1 番地

TEL:025-524-1642
FAX:025-524-5281