た行の技術用語一覧
ダクロン
ポリエステルの商標名。
ダクロンとは元来、デュポン社製ポリエステル繊維の商標だったため、輸出向けなどは現在もこの品名を使うケースがある。
ダストフリー
プリプレグの加工時に粉落ち、駆落ちしないこと。
タックレスタイプ
接着剤や粘着剤のべたつきがないもの。
貼合時のハンドリング性に優れる。
多面付け(マルチ化)
金型から作製した樹脂型を繋げて大判の型を作製すること。
炭素繊維
炭素繊維=カーボン繊維。
ポリアクリロニトリル繊維やピッチ(石油、コールタール)を原料に高温で炭化して作られる繊維。
断面加工
幾つかの層を持つ試料の分析を目的として試料の断面を出すこと。
断面加工には機械研磨、ミクロトームやイオンミリング等を用いる。
中空織物
三次元織物と同意義。
タテ(Y軸)、ヨコ(X軸)糸に加え、高さ(Z軸)方向にも繊維を配向させた織物。
超電導分野
超電導技術を利用したエネルギー、電力、輸送、医療、情報、通信、一般産業構造材など幅広い事業。
低スティフネス
剛性が低く、コシが弱いこと。
定性分析
試料中の成分を調べる分析。
物質がどのような化学種から成り立っているか、又はある特定の化学種を含むかどうかを知る目的で行う分析方法。
低粗度銅箔
M面(塗工/ラミネートする面)の粗さが低い銅箔。
低電圧コイル層間絶縁
低電圧コイルに使用する絶縁材料。
定量分析
試料中の成分量を調べる分析。
分析対象成分を標準試料とした分析結果を基に、対象成分の含有量を求める分析方法。測定には、クロマトグラフィーやエネルギー分散X線分析(EDX)、吸光光度分析等いろいろな分析手法が使用される。
テーピング性
テープ状にしたプリプレグを製品に巻き付けた際の巻き付け具合。
テトロン
ポリエステルの商標名。
テトロンとは元来、東レ社と帝人社製ポリエステル繊維の共同商標だったが現在はメーカーに拘らずにこの呼び名を使うケースが多い。
電気絶縁材料
電気を絶縁するために使用される材料。
FRPとしてはガラス繊維にエポキシ樹脂等を含侵させて成形したものが一般的である。
電気絶縁性
電気を通しにくい性質。
電磁波シールド材
電磁波の影響を受けないように電磁波を低減、もしくは防止するために使う材料。
透過像観察
薄い試料に光や電子線を照射し、内部構造等を観察する。
ウルトラミクロトームやイオンミリング等を用いて作製した試料を、光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡で観察する。
動的粘弾性測定(DMA、レオメーター)
液体の粘りや固体の硬さを測定する手法。
物質に周期的な力をかけ、その加えた力に対する応答を読取って、弾性率やガラス転移温度等を測定する手法。
固体と液体で力をかける向きが変わり、固体は伸び、縮みの方向に、液体はねじる方向に力をかけるため、固体と液体を測定する装置は異なる。加えた力とそれに応答する力のズレ(差)から、貯蔵弾性率、損失弾性率を算出する。貯蔵弾性率は外から加えたエネルギーを物質内部にためるのに対し、損失弾性率は外から加えたエネルギーを熱などのエネルギーに変えて放出するものである。貯蔵弾性率と損失弾性率の比をtanδとし、ガラス転移温度の指標の1つとする。
銅張り積層板
銅箔と絶縁層を積層したもの。
土木用材料
土木用途に使用される材料。
軽量で腐食しない特性を生かし、フェンス、スノーポール、建築用構造材料などに用いられる。
ドライフィルムタイプ
PETフィルム等の支持体に樹脂を塗布・乾燥し、セパレーターフィルムを重ねたフィルム。