あ行の技術用語一覧
アウトガス分析
試料を加熱した時に発生するガスを分析すること。
アウトガスは電子機器の動作不良を起こす原因になったり、人体への影響が懸念され、ガス削減の対策が求められる。水素炎イオン化検出器(FID)や質量分析計(MS)などの検出器を搭載したガスクロマトグラフ分析装置(GC)で測定し、成分の定性を行う。定量にはトルエンやn-ヘキサデカンなどの換算値が用いられる。
アクティブ方式
3D視を可能とする方式のこと。
ディスプレイに高速で右目用と左目用画像を交互に表示し、その切り替えと同期したタイミングで左右のメガネのシャッターを開閉することで3D視を可能にする。
綾織り
織組織の一つ。
タテ糸が2本または3本のヨコ糸を通過後、1本のヨコ糸の下を通過させる織り方。糸と糸の隙間を詰めて厚手にすることができ、ストレッチ性に優れている。
アライメント
材料の向きや位置を調整すること。
当社ではディスプレイに光学ガラスや光学フィルムを貼合する前に行う。
粗さ測定
表面の凹凸状態を計測し、数値化すること。
対象物や必要な情報に応じて、触針式の粗さ計、レーザー顕微鏡、干渉顕微鏡、原子間力顕微鏡等、色々な原理の粗さ測定機がある。
アラミドクロス
アラミド繊維で構成された織物。
アラミド繊維
優れた強度、耐久性をもつ合成繊維。
イオンクロマト分析
液体試料中のイオン成分を分析する手法。
液体クロマトグラフの1つで、カラムで陽(+)イオン、陰(-)イオンを捕獲して、どのようなイオンか(定性)、どれくらい入っているか(定量)を分析することができる。
位相差フィルム
高分子フィルムに配向処理を加えて屈折率の異方性を制御したフィルム。
異物分析
製品に混入した異物がどのような物質なのかを調べる分析。
走査電子顕微鏡(SEM)による外観観察やエネルギー分散X線分析装置(EDX)、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)等により構成元素、構造の解析等を用いて異物の特定を行う。
医療機器材料
医療機器に使用される材料。
主に脳磁計や脊磁計用システムに使用されるGFRP製断熱容器(クライオスタット)がある。
隠蔽性
下地の色を覆い隠す性質。FPCのカバーレイに付与する事で配線パターンを隠す事ができる。
液体クロマトグラフ質量分析装置
液体試料中の有機化合物類を分析する装置。
主に液体中の微量成分を分析するときに使われる。
分析する成分によって、使用するカラムや検出器を変えて分析する。また、質量分析装置(MS)など多様な検出器と組み合わせる事ができる。
エネルギー分散X線分析装置(EDX)
試料に含まれる元素を分析する装置。
試料に電子線を照射したときに放出される特性X線を検出することで、元素分析や組成分析を行う分析装置。
非破壊で数μmの深さ分析に適している。短時間で検出可能な全元素を同時に分析でき主にスクリーニング分析に用いられる。検出法の異なる波長分散タイプ(WDX)もあり、こちらは分解能と精度が優れていることから、選択的に元素を検出する分析に用いられる。
音響機器材料
音響機器に使用される材料。
主にスピーカーコーン用に適用される織物や、その織物を用いたエポキシ系のプリプレグやフルキュアシートがある。