か行の技術用語一覧
カーボンエポキシ・フェノール積層板
カーボンクロス等の基材にエポキシやフェノール樹脂を含浸させたプリプレグをプレス成形で硬化させた積層板。
カーボンクロス
炭素繊維を織機を用いて製織した織物。
カーボンクロスプリプレグ
炭素繊維クロスにエポキシやフェノールなどの樹脂を含浸させ、半硬化状態の製品。
カーボン繊維
カーボン繊維=炭素繊維。
ポリアクリロニトリル繊維やピッチ(石油、コールタール)を原料に高温で炭化して作られる繊維。
カーボン(炭素)繊維フィラメントワインディング(CFFW)
炭素繊維に樹脂を含浸させながら巻付ける成形法。
炭素繊維を引き揃え、樹脂を含浸させながら回転する円筒状の金型に規則正しく巻き付け、所定の厚さにした後、硬化し脱型する成形法をいう
回折光学素子
マイクロメートルサイズの格子状パターンをもった光学素子。
光がこの素子を透過/反射すると、波長の分離や干渉縞が発生する。
カップリング処理(シランカップリング処理)
ガラスクロスにシランカップリング剤を塗布する工程。シランカップリング剤はガラスクロスと樹脂との間に化学的結合を作る役割を持つ。
加熱脱着-ガスクロマトグラフ質量分析計
加熱した時に出てくるガスを分析する手法の1つ。
主にガス中の微量成分を分析するときに使われる。試料を加熱したときに発生する様々なガスを捕集剤で濃縮し、これらの混合ガスをガスクロマトグラフの分離カラムで単離する装置である。ガスクロマトグラフの検出器には水素炎イオン化検出器(FID)、質量分析計(MS)などがあり、目的に応じて最適な検出器を選定する。
カバーレイフィルム
FPC基板の回路を保護する為の材料。
ガラエポ板(ガラスエポキシ積層板)
ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸、積層させ熱硬化した成形材料。
ガラスエポキシプリプレグ
ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させ、半硬化させたもの。
ガラス基材シリコーン樹脂レンズ
ガラス基材にシリコンでレンズ成形したもの。
耐熱性、耐候性に優れる
ガラスクロス
ガラス繊維で構成された織物。
ガラス繊維フィラメントワインディング(GFFW)
ガラス繊維に樹脂を含浸させながら巻付ける成形法。
ガラス繊維を引き揃え、樹脂を含浸させながら回転する円筒状の金型に規則正しく巻き付け、所定の厚さにした後、硬化し脱型する成形法をいう。
ガラステープ
テープ状のガラスクロス。
ガラス転移点(Tg)
耐熱性を示す物性の1つ。
低温から温度を上げていったとき、硬い状態(ガラス状態)から柔らかい状態(ゴム状態)に変わる温度をガラス転移点、またはガラス転移温度という。ガラス転移温度の測定には、示差走査熱量分析(DSC)、熱機械分析(TMA)、動的粘弾性装置(DMA、レオメーター)が一般的に用いられる。
カラム
試料中の成分を分離するために用いる「管」のこと。
特殊な化学物質が充填された「管」の総称であり、試料中に含まれる個々の成分を分離する為に用いられる。主にガスクロマトグラフ(GC)や液体クロマトグラフ(HPLC)等に取り付けて使用する。
感光性カバーレイ
UVで硬化するカバーレイ。
ポリイミドカバーレイと比較し、微小な孔加工が可能。
含浸
織物などの基材に樹脂を染み込ませる作業、工程のこと。
揮発性有機化合物
常温常圧で大気中に揮発しやすい有機化合物の総称。
大気汚染のもととなる光化学オキシダントや微小粒子状物質が生成される原因の一つ。ガソリンから揮発するトルエン等社会活動の様々なところから排出されている。
キャスティング(注型)
型に樹脂を流し込み固めた後に、型を外して成形する方式。
キャビティ加工
基板平面上の一部にキャビティ(穴・凹み)構造を持ったせること。キャビティ部にICチップなどを実装することで部品の小型化が期待できる加工方法。
吸湿ハンダ耐熱
吸湿した状態でのはんだ耐熱性のこと。
耐熱性が高いと部品のはんだ付け時に剥がれ等の異常が発生しにくい。
強化プラスチック
樹脂などに繊維を複合して強度を向上させたプラスチック材料。
クイックプレス加工性
比較的短時間の加熱、加圧(クイックプレス)で貼合した場合でも、十分な性能(接着力など)を発揮できる性質。
蛍光X線分析(XRF)
試料中の元素分析を行う手法の1つ。
固体や液体の試料にX線を照射したときに放出される蛍光X線を検出することで、元素分析や組成分析を行う装置である。非破壊で約数mmの深さ分析に適している。エネルギー分散型と波長分散型の2種類の方式があり、前者は短時間で検出可能な元素をすべて検出することができる。後者は分解能が高いため、精度よく元素を検出できる点が特徴的である。
ゲイン
明るさの調整で使用される機能。
元素分析
試料中に含まれる元素を調べる分析。
分析には誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)やエネルギー分散X線分析装置(EDX)等が用いられ、定量分析をすることも可能。
コイル
導線を螺旋状や渦巻状に巻いてコイル状にしたものやコア材と呼ばれる芯材に電線を巻きつけたもののの総称。
コイル絶縁
コイルに使用する絶縁材料。
光学位相差素子
材料の持つ複屈折性により光の位相を変化させる素子。
光学ガラス
光学部材に用いられるガラスのこと。
屈折率の均一性や高い透明度が要求される。
光学軸
複屈折性を持つ材料における、光の位相変化が最小となる向きを指す。
光学フィルム
ディスプレイのバックライトやLCDパネルなどに使用されているフィルムのこと。
偏光板や反射防止フィルム、輝度向上フィルムなどがある。
航空機材料
航空機に用いられる材料。
航空機に用いられる、織物、プリプレグや積層板、ハニカムパネルなどの当社製品群のこと。
高寸法安定性
加工や温度負荷などの前後で寸法変化量が小さいこと。
構造解析
試料の分子レベルの構造状態を調べること。
分析試料を細分化・小要素化し、その構成や組成などを明らかにする事。測定や解析にはフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)、エネルギー分散型X線分析(EDX)、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)など様々な手法が用いられる。
高速伝送
電気信号をロス少なく高速に伝える事。
高速ナノインプリント
微細な形状を持った金型から形状を高速で転写する技術。
高弾性
より高い応力に耐えられる素材の特性。
高Tg
ガラス転移温度(Tg)が高い事。
光配向膜
光によって分子の配列方向が揃った状態の膜。
高レジスト接着性
レジスト(感光性カバーレイ、インク状レジスト樹脂など)との接着性が優れる事。
コーティング
基材上に所定の厚みの樹脂層(単層もしくは複数層)を形成する事。
コネクター用補強板
FPCのコネクタ部分に用いる補強板。補強板を貼り合せる事で、FPCの厚みをコネクタの仕様に合わせる事が可能。
コンベアベルト
搬送設備の一つ。
ベルト状の搬送面を輪状にし、これを回転させることで乗せている物体を一方向に搬送するもの